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経済危機対策
税理士法人りたっくすさんのメールマガジンをお送りします。


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◆シリーズ【課税の知識NO142】「経済危機対策」税制改正が成立
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 6月19日、政府の「経済危機対策」が盛り込まれた「租税特別措置法の一部を
改正する法律案」が衆議院で再可決され成立しました。

 今回、改正された租税特別措置法の内容は以下の通りです。

■住宅取得のための時限的な贈与税の軽減
 平成21年1月1日から平成22年12月31日までの間に、直系尊属(父母、祖父母
など)から20歳以上の者が住宅取得資金を贈与された場合、500万円まで贈与税
が非課税になります。
■中小企業の交際費課税の軽減
 平成21年4月1日以後に終了する事業年度から、、資本金等1億円以下の中小企
業の「交際費等」損金算入限度額が、現行の400万円から600万円に引き上げられ
ます。
■研究開発税制の拡充
 平成21年4月1日から平成22年3月31日までの間に開始する事業年度において、
「試験研究費の総額に係る税額控除制度」等の控除限度額が当期法人税額の20%
から30%に引き上げられます。さらに、控除しきれなかった額については、平成
23年度、平成24年度においても税額控除の対象となります。

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体内時計の狂いが病気の始まり
株式会社成岡マネジメントオフィスの成岡さんからのメルマガをご紹介します。

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・・・・・経営の現場から・・・・・
【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行)
第270回配信分2009年06月229発行
体内時計の狂いが病気の始まり
〜仕事のリズムを作るには会社時計を決める〜
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<はじめに>
●最近の病気の研究では、人間の体内時計の狂いが万病の元になっているとい
う、極めて興味深いことが分かってきたらしい。人間には、必ず体内時計とい
うリズムを刻むもとがあって、朝起きて、太陽の光を浴びて、朝ごはんを食べ
て、というリズムの元は、この体内時計だそうだ。また、逆に言えば規則正し
い生活のリズムが体内時計の狂いを防止している。昔の人は、ほとんど朝陽が
上がってから畑で仕事をして、太陽が沈むと仕事を終えて家に戻る。極めて、
理にかなった生活リズムなのだ。

●起床の時刻を決めて、変えないのもリズムの維持には極めていいことだ。就
寝の時刻も、おおむね決まっている。食事の時刻も、だいたい毎日同じだろ
う。外で太陽の光を浴びて身体を動かし、日没と共に家路につく。変化が少な
いかもしれないが、規則正しいリズムを重ねることは、病気を予防するには、
またとない必要十分条件だ。ところが、現代人はなかなかこれが維持できな
い。数日なら何とかできるかもしれないが、やれ残業だ、出張だ、宴会だ、付
き合いだということになると、ぐちゃぐちゃになる。

●遅い時間からものを食べるのはよくないと分かっていても、毎晩、毎晩遅く
まで残らざるを得ないとなると、必然的にどこかでお腹にものを入れるから、
どうしてもカロリーオーバーになる。そして、あまり身体を動かさない。当然
アルコールも、量が進む。これが続けば、間違いなく成人病の予備軍に突入
し、そして気が付かないまま、じわじわと身体が痛んでくる。そして、症状と
兆候が顕著になったときには、既に手遅れということが、多い。突然の、脳梗
塞や心臓病。一命をとりとめても、重たい後遺症が残る。

<会社の業務も規則正しいリズムが大事>
●業績が低迷している企業や会社を見ていると、規則正しいリズムが刻めてい
ない。会議の日程もばらばらだし、朝礼もあったりなかったり。社長が朝い
らっしゃるときは、いやいやながら朝礼をしているが、責任者が不在になる
と、途端にやることが変わって来る。開始の時刻も、微妙に毎日決まりがなく
て、少し遅れたりする。揃わないときは、揃うまで遅刻者を待っているとい
う、常識では有り得ないことが堂々とまかり通る。営業会議も、やったりやら
なかったりで、規則性がない。

●ましてや、幹部会議や役員会などの日程は、社長の気ままな日程に振り回さ
れる。その影響が、幹部社員やリーダークラスに伝播し、一般社員までなにや
ら集中して業務に取り組めていない。突然、午前中に思い立ったように、19時
からの営業会議が招集される。聞けば、社長の予定が突然空きができて、この
時間がもったいないから、急遽営業部門の会議を持つことになった。一番の被
害者は、一番末端の社員だ。急に予定は変えられないし、納品の予定も迫って
いる。

●初旬の幹部会議。その後の管理職やリーダークラスの会議。そして、一定期
間ごとに開催する全社会議。こういうイベント的な会議は、最低6ヶ月前か
ら、年間スケジュールで決めておく。少々の軋轢を怖がっていては、何も前に
は進まないし、誰かがいやな役回りを引き受けないといけない。全員が、いい
子供で成長することは、稀有なことだ。会議も開催することが目的ではなく、
そこで問題点を討議し、次に進むべき方針を決定し、内容を共有化し、意思を
統一する。その目的では非常に重要だ。

<会社時計を決める意志を持つ>
●毎週、毎日、毎月のリズムも、おおむね決めておく。月曜日から金曜日、そ
して週末の段取りも、数ヶ月先まで決めておく。もちろん、お客様や市場に合
わせて予定を組まないといけないことは、もちろんだが、全くのフリーでは大
変効率が悪い。それと、ビジネスには突然の変更がつきものだ。JRの時刻表の
ごとく、時刻どおりに淡々と運べばいいが、決してそんなことはない。事態の
急変に対応できるバッファーの時間も必要だ。そう考えると、出会い頭で仕事
が回るわけがない。

●月曜日は週の初めだから、幹部が早く集合して大事な情報を確認、共有化
し、その後一般社員も参加しての朝礼がある。それまでに掃除をして、周囲の
環境を整える。朝礼が終わってから、仕事の段取りの確認を行い、そこから週
の仕事が始まる。試合開始のプレーボールまでに、相当な準備と段取りが要
る。それを毎週、毎週、当たり前のように粛々と、かつ、毎週変化を加えて
やっていく、やり切る企業が生き残る。どうでもいいやと思えば、おそらくそ
れでアウトになる。その違いが出る。

●毎週はそうならば、火曜日、水曜日、木曜日はこういうリズムで仕事を進め
る。金曜日は週末前の大事な曜日だ。特に午後からの段取りは、来週の結果の
成否を決める。だから、金曜日はあまり会議は入れたくない。土曜日は、多く
の企業で休日が多いから、幹部はゆっくりものを考える時間だ。幹部会議を定
例で土曜日に開催してもいい。そして、3ヶ月ごとに四半期の総括の時間を持
つ。もう、その日程も決まっている。そこで、何を討議し、何を決め、どう伝
えるのかも、決まっている。

<常に改革、常に前進>
●そうは言っても、企業や会社にはいろいろなことが起こる。冠婚葬祭もある
し、突然のトラブルも起こる。自分の会社は間違っていないが、取引先や得意
先のアクシデントも影響する。金融機関との交渉や、先だってのインフルエン
ザのようなリスクも存在する。しかし、それに負けていては、一歩も前には進
まない。自分たちは、断固こういう考えで前進するんだという、強い意志を持
ち合わせないといけない。特に、経営トップにそういう哲学や意思がないと、
とても長い時間は持たない。

●その合間、合間にいろいろなことを入れないといけない。基本的なリズムが
ないと、全部が出会い頭になる。結果を残している素晴らしいアスリートたち
には、決まって行う準備運動があり、月ごとの身体の手入れがあり、成績が悪
いときのリカバーリーの時間がある。3年間くらいやってみると、どうも現状
に合わなくなってくることも、多い。どこかを変えないといけない。どこかを
止めないといけない。それを感じたら、果敢に変える。さあ、どうしようか、
とゆっくりのんびりしていると、時間は取り戻せない。

●毎日、毎週、毎月、毎四半期、そして毎年。会社時計を早めに決めて、その
リズムで業務を刻む。年間休日カレンダーを決める企業は多いが、もっと突っ
込んで会議や、やることを規定しないといけない。特に昨今のような激変の環
境下では、トップのリーダーシップが不可欠だ。トップが自らこうやるんだと
いう意思を見せない限り、誰も部下はやらない。部下がやらないと嘆く前に、
まず自らが出来ているのかを、自問自答すべきだ。会社時計を明確に決めない
と、病気になる。


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査察着手件数は2年連続で減少
税理士法人りたっくすさんのメールマガジンをお送りします。


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◆【スポット情報】平成20年度の査察着手件数は2年連続で減少
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 国税庁が「平成20年度査察(マルサ)の概要」を公開しました。
それによると、平成20年度(平成20年4月1日〜平成21年3月31日)の査察着手
件数は、前年よりも9件少ない211件でした。査察着手件数は、平成15年度から平
成18年度まで4年連続で増加していましたが、平成19年度、平成20年度と2年連続
で減少したことになります。
 なお、同年度に処理(告発の可否判断)された208件のうち、153件が検察庁
に告発されており、告発率は73.6%でした。

 査察とは、「国税犯則取締法」にもとづき、国税局の査察部が行う強制調査
のことで「マルサ」と呼ばれています。通常の税務調査と異なり、悪質または大
口の脱税行為に対して、強制力と罰則をもって摘発することを目的にしています

 この査察を受けて、平成20年度に処理された事件208件に係る脱税額は350億7
千万円(前年より2億7千万円減)でした。1件当たりの脱税額は1億7千万円です


 なお、告発された153件を税目別に見ると、前年まで減少傾向にあった法人税
が97件(35件増)と大きく増えているのが目立ちます。これは、鉱物・金属資源
の価格高騰や都市部における不動産取引の活性化で稼いだ、金属スクラップ業者
や不動産業者の告発が増加しているためです。平成20年度に「告発の多かった業
種・取引」では、両業種がともに告発件数14件でワースト1位になっています。


 一方、このところ増加傾向にあった消費税については、「不正還付の未然防
止などに取り組んだ結果(国税庁)」として12件(18件減)と大幅に減少しまし
た。また、所得税も40件(17件減)と減少していますが、これは前年度に多かっ
たFX取引に対する告発が減少したためのようです。

 ちなみに「告発の多かった業種・取引」のワ−スト5は以下の通りでした。
1位 鉱物・金属材料卸業:14件(前年度1位)
1位 不動産業:14件(同4位)
3位 人材派遣業:11件(同3位)
3位 商品・株式取引:11件(同1位)
5位 パチンコ:8件(同ランク外)

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参考URL:
平成20年度査察(マルサ)の概要
http://www.nta.go.jp/kohyo/press/press/2009/sasatsu/index.htm



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職場での朝礼はどうしてますか
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【成岡マネジメントレター】(毎週月曜日発行)
第269回配信分2009年06月22日発行
あなたの企業や職場での朝礼はどうしてますか
〜慣れてしまうと気が付かない落とし穴〜
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<はじめに>
●多くの企業や事業所で朝礼をされていることと思う。先週も、某企業の方が
オフィスに来られて、いろいろな話しをしているうちに朝礼の話しになった。
その会社は8時30分が始業で、その時刻から朝礼をされているという。過去に
は、社長が10分くらいお話しされることが多かった。どうしても話しが長くな
り、15分くらいかかることもあったという。そうすると、朝礼が終わって、全
員が現場の持ち場に散って、それから機械が稼働し始めると、実際の始業は9
時くらいになるという。

●これがたまのできごとならまだいいが、毎日となると問題だ。毎日、毎日、
朝の貴重な時間帯に10分、15分全員が手を止めて作業を中断する。あるいは、
得意先や取引先、または顧客などから電話が入ることもあるだろう。場合に
よっては急ぎの用事もあるだろう。そんなときに、朝礼中で手が離せないとい
うことが、まかり通るだろうか。そんなこちらの都合のいい理由が通用するだ
ろうか。電話をかけているほうは、そんなことは分からない。また電話の声に
朝礼の内容が聞こえる、入るかもしれない。

●電話機に女性が飛んで行って、取り次ぎ、だれか幹部を呼ばないといけない
かもしれない。そんなことは、当然のごとく発生する。いや、時間に関係なく
起るだろう。いったい、そんな無駄なことが毎日、毎日続いているとしたら、
これは問題だ。そういう認識を示したら、いやずっと続けていると、これが普
通なんだと染み込んでいるという。恐ろしいことだ。どこの金融機関が、9時
にシャッターが開いてからカウンターの中で朝礼しているか。どこの百貨店が
10時の開店のあと、お客さんが入って来ても、売場の中で朝礼をしているか。

<拒否反応にひるまない>
●製造業は、始業時間が来たら機械が稼働するものだ。その時間に稼働できる
ように段取りするのが普通ではないか。どんな仕事でも多少は準備段取りに時
間がかかるものだ。それは仕事といえば仕事だが、多少のアローワンスは何で
も見ないといけない。プロのスポーツ選手が、いきなり試合開始の直前に来
て、いきなり結果が残せるか。ウオームアップなしでいきなりマラソンが走れ
るか。どんな仕事にも準備時間は必要だ。その分を余裕を見て、動かないとい
けない。段取りをしておかないといけない。

●事務系の仕事の生産性の低さも、そんな些細なことが原因のひとつになって
いるかもしれない。誰かが、おかしいと思わないといけないが、毎日、毎日が
同じことの繰り返しになっていると、そうは感じない。麻痺する。では、思い
切って変えようと言うと、まずはブーイングの嵐が起こるだろう。人間という
動物は、環境や条件が変化することを好まない。昨日と今日は同じがいい。今
日と明日も同じがいい。その方が楽なのだ。変化が起こると、まずは拒否反応
が起こる。

●拒否反応の程度の大小は人によって違うが、概ね年齢が高くなるほど、拒否
の程度は大きくなる。しかし、変えると言い出したからには、断固やらないと
いけない。自社の都合でものを判断してはいけない。すべての思考の原点は顧
客に置かなければいけない。往々にして、業歴が古く老舗になってくると、そ
れを錯覚する。自分たちが優れているんだと勘違いする。確かに、売上は市場
からの評価の大きさだが、自社だけが優れているだけではない。顧客からの信
用があって成り立つものだ。それを長年商売をしていると勘違いする。

<顧客第一を優先する>
●だから、始業時間を過ぎてから朝礼が始まる。お客さんから、仕入れ先か
ら、得意先から電話がかかっているのに。口では顧客を大事に、顧客視点で、
顧客目線でと言いながら、実はやっていることは違うという例は、枚挙に暇な
い。そこらじゅうに転がっている。探さなくても、いくらでもある。しかし、
少し半歩下がって、本当にこれは顧客視点になっているだろうかと、自問自答
しないといけない。もちろん、朝礼が悪いというわけではない。その日の段取
り、重要な連絡、さあ仕事が始まるというテンションの高まり、そういうけじ
め、区切りの時間だ。それは決して悪いとは思わない。

●悪いのは運営のまずさと、マンネリを許容する空気、風土だ。おかしいと
思ったら、まずいと思ったら、直ちに修正するのが正しい。理屈をこねている
場合ではない。意外と全員がそう思っていても、誰かが言い出さないとことは
始まらない。勇気ある発言、勇気ある一歩が出ない。勇気ある行動をとると、
とかく日本の社会では、叩かれる、虐められる、無視される、評価が下がる。
欧米では、黙っていることはマイナスの評価になる。しかし日本ではプラスの
評価をすることが多い。沈黙は金という至言まであるくらいの社会だ。

●江戸時代まで、士農工商という明確な身分制度があり、明治以降も、公侯博
子男という貴族階級の身分制度を筆頭に、かなりの時間それが機能していた。
なので、トップダウンに染まった社会になっている。だから、朝礼もトップの
自己満足で続いている企業も多い。本来、ここでは徹底した連絡事項に集中す
るか、自由な発想で各自が自己主張すべきだ。それをするのが面倒くさいの
で、従来通りのマンネリ化した朝礼が延々と続いている。悪く習慣化してしま
うと、なかなか変えられないし、変えにくい。

<自分の会社のことが一番見えにくい>
●意外と組織の中に埋没すると、周囲が見えなくなる。我々のように、少し外
側にいて、常に新鮮な情報として接していると、習慣化されてマンネリ的に
やっている企業は、すぐに分かる。まず、トップに問題意識がない、あるいは
薄い会社が多い。この毎日やっている朝礼のどこがおかしいのか、どういう風
に変えればいいのか。まずは、問題意識を持つことだ。おそらく、初めはそう
思っていたはずだ。どこかおかしくないかと。それが、怖いことに、時間が経
過すると、疑問を感じなくなる。

●次に疑問を感じたら、周囲に聞いて回ることだ。自分はこう思うけど、貴方
はどうか?どう思う?これを数人やるだけで、だいぶ違う。問題点が明確にな
り、共有化される。朝礼を始業の15分前に始めて、本当の始業を8時30分にす
るには、どうすればいいかな?話す人を輪番で決めるか、本当に重要な連絡事
項だけに絞るか。金融機関やデパート、有名な製造業の朝礼はどうしているの
か、一生懸命研究してみる。40名の事業所で15分全員がムダをすれば、15分
×40名=600分=10時間のムダが生まれる。

●毎日10時間のムダは、従業員一人分の稼働時間だ。給与に換算すると、年間
4,000千円くらいになる。この投資を有効に生産性の高い仕事に振り向けられ
れば、どのくらい付加価値の高いアウトプットが生まれるか。コストのカット
を考える前に、いかに生産性の低いことを平気でやっているかに、気が付くこ
とだ。急激に変えると人間は変化への拒絶反応を起こすから、できるだけソフ
トランディングすべきだ。そして、全員の意識が変わり始めたら、果敢に変化
を起こす。自分からやらないと、誰もやらない。

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農業もまだまだビジネスチャンスがある
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第268回配信分2009年06月15日発行
京都亀岡の野菜生産工場を見学して
〜農業もまだまだビジネスチャンスがある〜
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<はじめに>
●12日の金曜日に会議所のお仕事で、京都府下亀岡市(京都市内中心部から車で1時間くらい)に昨年稼動開始した野菜の生産工場の見学会のナビゲーターをさせていただいた。この見学会は昨年度から始まり、数回にわたり先進的な取り組みをされている工場を見学し、代表者の方からその事業のポイントなどをお話しいただく事業だ。なかなか普通では見せていただけない会社の心臓部を見せていただき、オフレコのお話しも聞かせていただき、当方も大変勉強になるし、刺激にもなった。

●今回のテーマは「野菜の流通」。見学に行く場所は亀岡の野菜工場ではあるが、グループ会社5社で構成されており、生産、流通、販売、物流、そしてマーケティングを担当する会社をそれぞれ連携させて5社で成り立っている。まずは、8年前に流通の会社を作り、各地の卸売り市場での需要と供給のギャップから生じる過不足の調整をする会社を立ち上げた。つまり、余剰の市場から不足の市場へ、野菜を流通さすのだ。確かに、考えてみればそういう
ニーズは必ずあるはずだ。

●特に野菜は生鮮食料品であり、鮮度が命だ。そして、賞味期限も消費期限も短い。だから、流通はタイムリーに行われないといけないし、本当に製品がA地点からB地点に移送されないといけない。そして、消費者の手元に届くのに、また少し時間がかかる。季節商品でもあり、天候にも大きく左右される。そして、市況の影響をまともに受ける。豊作なら価格は下がり、豊作貧乏ということばまであるくらいに価格の変動が激しい。また、露地ものでは収穫のうちのかなりが市場に並ばない。

<旧態依然とした物流機構>
●外見が悪かったり、一部に損傷があったりすると店頭には並べられない。最近はそういう店頭に並ばない野菜を、独自に流通さすビジネスまで登場している。また、高齢者や外出して買い物にでかけられない家庭に宅配するビジネスも脚光を浴びている。とにかく、昔から「不易流行」といって、不満や不安、不潔、不安定などという「不」のつくものに対してのビジネスは、決して失敗しないという。しかし、野菜に限らず物流というビジネスは、生産者と消費者をいかにうまくマッチングさすという観点が不足していた。

●野菜に限らず、市場のニーズやボリュームが読めないためにロスが発生したり、アンバランスになることは多い。小売店で在庫になったり、余ったものが廃棄されたりするのは、市場のニーズとマッチングしていないからだ。余るところでは大いに余り、足りないところでは本当に足りない。この需給のギャップを何とか消費者視点に立って埋めようと始めたのが、そもそものこのグループの起こりだ。当初は、そうは言っても旧態依然とした業界だから、相当な異端児扱いを受けたという。

●どんな社会や組織でも、新しいことが始まるときには、旧勢力と新勢力との確執は避けられない。そこを正面から当たらないと、本当の解決策にはならない。肩透かしでは、一時期は凌げても、未来永劫には続かない。そして、雌伏8年で、年商100億円を超える一大野菜ビジネスのグループに成長を遂げた。なんといっても、とにかく市場のニーズ、消費者の支持を受けて、ひたすら前へ前へと進んだ結果が、この数字だ。そして、昨年亀岡に野菜の生産工場が完成し、出荷が始まっている。

<野菜流通ビジネスを一気通慣で>
●まず、需給のアンバランスを解消する流通ビジネスを立ち上げた。そして、これが短期間のうちに成功を収める。当初、相当に軋轢や困難があったと予想されるが、それを信念で跳ね返し、見事なビジネスモデルが完成する。短期間での物流と決済のシステムを連動させた。当然、ものが動くので物流機能を自社でマネジメントしたほうが、何かと便利がいい。社外にお金も出て行かない。という背景で、次に物流会社、販売会社、プロモーションの会社を立ち上げ、相乗効果を狙う。

●そして最後に、昨年亀岡市に野菜工場が完成した。最後に、一番上流に遡る戦略を立てて、ひたすらそれに向かって、つき進んだ。設備投資も膨大で、電気やその他のランニングコストも高いが、稼働率が一定をキープできれば、大きなコストダウンは可能だろう。償却費と電気代でかなりなランニングコストがかかっているので、稼働率の向上は至上命題だ。しかし、そこが一定のラインを突破できれば、末端価格は大きく下がる可能性がある。現在は大手百貨店の地下売り場と市内の一部のスーパーにある。

●生産面での完璧な安全性の保証や、産地と消費者を結ぶ流通の仕組みなどが消費者に評価され、もっと市場に出回れば物流コストも下がるし、何よりも生産価格が下がる。生産価格が下がれば、さらに消費者に受け入れやすくなるだろう。どちらが先かは別にして、安全、安心が売り物だから、今後は確実に消費者に受け入れられるだろう。全国各地に50箇所以上の野菜生産工場が建設され、稼動している。確実に市場は安全、安心を受け入れ、高付加価値の製品を評価している。

<消費者が困っているところに確実にニーズはある>
●もともと、卸売市場での需要と供給のアンバランスを解消することから始まった事業だが、基本は消費者が困っていることを解消しようとした。足りずにコストアップになっている市場へ、余っている市場からタイムリーに野菜を流通させた。最終的には消費者のプラスになった。売上とは、市場からの評価の大きさであり、利益は感謝の度合いだろう。そういう意味では、今までの物流システムは機能不全に陥っているのかもしれない。少子高齢化が進み、どんどん世の中の構造が変わっているのに。

●ローソンと提携したショップ99も、食品の100円ショップのような業態だ。消費期限は短いかもしれないが、小さなサイズの食料品が24時間並んでいる。比較的店舗の立地は街中に多い。マンションなどが立ち並ぶ中心部に立地している。24時間の食品100円ショップだから、四六時中来店者がある。このシステムも、物流機能をいかにうまく動かすかがビジネスの生命線だろう。消費者が、あればいいなあ、できればいいなあ、と感じていることこそが、本当に市場のニーズにマッチしている。

●それを忘れて、まだ生産者リッチでプロダクトアウト的な発想で生産されているものも、いまだに結構多い。特に伝統産業産品の中には、まだそういう発想がなかなか根付かない。消費者のライフスタイルも変わり、求められているものも大きく変化しているだろうが、なかなか作るほうの頭は切り替わらない。いつの時代も、ビジネスはマーケットが自然に淘汰していくものだ。あの巨大なアメリカの象徴ともいえるGMでさえが、今回潰れたではないか。消費者は小型で燃費のいい車を求めていたのに、それを無視した結果だ。

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